畳の選び方
畳表
畳表とは表面に出ているゴザのことをいいます。
《畳表の品質の見分け方》
- 1.日本国産か中国産か
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最近は海外から輸入される中国産畳表も数多く流通しています。
以前は畳表の原料であるい草は日本国内でのみ栽培されていました。
それが平成の始めあたりから急速に仕入れ値の安い中国産畳表が増えてきました。
日本国産畳表は土作り・肥料・農薬の点で安心してお使いいただけますし、何より本当に高品質な畳表は国産でしかできません。 -
飯田畳店では100%熊本県産で生産している畳表にこだわって使用しています。
畳業界での中国産畳表の普及により日本国産畳表の流通量は20%を切っています。
その中で一口に日本国産といってもグレードの格差が幅広くあり、国産の中でも耐久力に劣るものもあれば、草が強くて耐久力の高い見た目も美しい上質な畳表まであります。なので実物の畳表を畳店に見せてもらいお客様の目で確かな品質であることを確かめる必要があります。 -
国産の中でも熊本県での最上級グレード(通常の畳店では仕入ていない)であれば品質は申し分なく色合いに優れ、使っていくほどに満足度が上がっていきます。
飯田畳店では国産の中で格安品から最上級品まで幅広く在庫で持っています のでご希望に合った畳を日本国産からお選びいただくことが可能となっています。
- 2.畳表の耐久力があるかどうか
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畳表を触ってみて肉付きの厚いものほど高品質であり耐用年数が長くなります。
畳のすり切れを遅くさせることにより畳の傷みが抑えられ、長期間美しい状態を保つことができます。
- 3.畳表の草の色をみる
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数種類の畳表を見比べると草の色が揃っていてきれいな畳表と色合いに優れていない畳表があります。
均一な色合いの畳表は長期間使用後も美しい色を長く継続していくことができます。
畳床
- 畳床とは畳の土台(芯材)のことをいいます。
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畳床といえば以前はワラ床しかありませんでしたが現在では建材畳床Ⅰ型からⅢ型(化学製品畳床)のようなワラを使わないボードの畳床があります。ワラ床以外は人工素材を含んだ畳床ということになります。現在の畳業界では化学畳床の使用が主流となっています。
ワラ畳床には様々な利点があるのですが、近年密閉された住環境によって虫が侵入しやすい要素があるといえます。ですが現在のワラ畳床は製作段階で乾燥処理をされているため新畳の状態から虫がいることはありません。ワラ畳床をお客様のお部屋で使っていく段階で虫が侵入するのは、逆をかえせば人が住みやすいからこそ虫も住みやすくその侵入をされやすい場所だといえます。 -
この畳床を選ぶのは畳を全て新しく作り直すときのみで、畳表替えや畳裏返しのときは畳床をそのまま使うため選ぶことはありません。
畳床まで交換する新畳に入れ替える目安は20年以上畳を使用された場合です。
ワラ畳と化学畳の長所・短所
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- ワラ畳床の長所
- ワラは稲ワラを乾燥させたものであり天然素材
- 室内の湿度の自動調節をしてくれる
- 適度な弾力があり、踏んだ感触が心地よい
- 耐用年数が長い
- 階下への防音効果がある
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- 化学畳床の長所
- 重さがワラ畳の3分の1
- 人工素材なだけに、まったいら
- ワラ畳に比べ製作が楽で、技術を要さない
- 人工素材のため、虫がワラ畳より付きにくい
- 安い
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- ワラ畳床の短所
- 環境条件によっては虫が付きやすい
- 新畳のワラ床は重さが30キロ以上ある
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- 化学畳床の短所
- 踏んだ感触が硬すぎる
- ワラ畳に比べ耐用年数が短い
- ワラ畳に比べ湿度調節をしない
- 木質ボードとは言っても、人工素材であり化学床
畳縁
- 畳縁とは畳に端に縫い付けられたものをいいます。
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畳替え作業の時は畳縁は必ず新しく交換することになります。
畳縁見本帳の中からお好みの縁を選んでいただきます。
- 畳縁の選び方
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畳縁の素材で主なものはポリエステル製と綿製品です。麻畳縁もあるのですが使用率は低いです。
現在圧倒的に多く使用されているのがポリエステル製です。柄や色のバリエーションが豊富で選ぶのに迷ってしまうほどの数があります。
落ち着いた色合いの綿畳縁にも根強い人気はあります。